2004.12.20 Kagrra,『鬼憶~月に還りて~』@渋谷公会堂。

18:00に仕事が終わって、急いで渋谷公会堂へ。
今日は運良く(?)渋谷で仕事をしていたので、競歩選手並みのウォーキングで現地へ向かいました。
絶対間に合わない…と半ば諦めつつ、それでも諦めずに向かったのが良かったのか無事に最初から見られました。
いやー嬉しかった嬉しかった^^。

 

しかし今回は残念ながら公演中にトラブルが発生してしまい、一度中断するという事態に見舞われてしまいました。
再開はしてくれたものの、曲数がかなり減ってしまって…。
そういう点では、あたしにとって少し寂しく感じられたライブだったのですが、ファンみんなでの合唱やアンコールの掛け声がすごいまとまっていて、気持ちが1つになっていたんだと思えましたよ。
ライブ終了後の真くんのセリフを借りれば、まさに”災い転じて福となす”といったところですね。

 

今年3月3日、メジャーとして初めてのワンマンライブを行った場所・渋谷公会堂。
あたしはその記念すべき日に、惜しくも残業で参加できなかったので当時がどんな状況だったのかはわかりません。
だけれども、2004年というKagrra,にとって転機ともなったこの年の、最初のワンマンライブと最後のワンマンライブを同じ場所で行うなんて予め狙ってたんじゃないかと思えました。

1曲目は『あまふらせたんまいな』。帯の結び目を前に持ってきた黒い着物で、一志くんが調子良く歌っています。
サビ部分での、スカーン!と切り替わる一志くんの裏声が気持ちよく響いてきました。
後奏の”あまふらせ~たんまいな~”というお経のような声が聞こえた後、弾けるように飛び出したファンの声援。

そのまま曲は2曲目の『月下想葬』へ。
”下弦の月~…”と静かに歌い出す一志くんを、特殊効果のスモークがうっすらと見せていて、ちょっと幻想的な雰囲気。
『おぉっ カッコいいわっ』とテンションの上がる自分。
しかしその後、だんだんとスモークが濃くなっていき、一志くんは冒頭の歌い出し最後の高音が出せませんでした。

当初、あたしは『あぁ、しくったな(笑)』程度にしか思ってなかったのですが、その後もたびたび一志くんは声の出せない時があり『一志くん、調子悪いなー』と。
そんな時、隣で見ていたM嬢が『なんか苦しい…』と言いだしたんです。
あたしは『そう?』って感じだったんですけど、気づいたら周りは咳き込んでる人がたくさんいて。
でも曲は続いてるし、気管支の鈍感なあたしは『ちょっとこのスモーク濃いわね~』ぐらいにしか思っていませんでした。

 

しかしサビ部分が終わった頃、スモークはますます濃くなり会場は真っ白になりました。
咳き込んで立ち上がれない人も出てきて、さすがの鈍感なあたしも苦しくなってきた頃、M嬢が『あたし、もうダメ!』と突然イスをまたいで外へ飛び出していったんです。
そんな中でも一志くんは歌い続け、メンバーも演奏を止めなかったのですが、やはりこれ以上は危険ということになったのか中断されました。
そしてスタッフから、急いで外に出るよう指示が出て…あたしは自分の荷物と、先に出て行ったM嬢の荷物を持って走りました。

 

外に出てから、1時間以上待ったと思います。
携帯で連絡をとる人、泣いている人、まだ咳が止まらない人、いろんな人たちがいました。
しばらくしてスモークの換気が終わったということで、スタッフから支給された水もらって会場に入ったのですが、テンションは先ほどと打って変わってダウン気味。
それでも、中止にせずに再開してくれるんだと嬉しく思って待っていると、ステージにはスタッフ代表の男性が登場しました。
静まり返った中で『特殊効果のスモークが予想以上に出てしまった。申し訳ない』と謝罪。

そして再度、メンバーが登場。
それまでシーンとしていた会場は、一気にファンの歓声で包まれました。

 

一志: 「渋公、まだまだ行くぜー!」

 

一志くんの煽りで始まった曲は『葬』。
『月下想葬』では声を出すのが辛そうだった一志くんも、この曲では少し調子を取り戻したようでした。
しかしファンの中では、まだ咳が止まらなくて辛そうなだった人も。
『鵺の哭く頃、、、』、『妖祭』とフリの凝ってる曲が続き、ときどき難解になる一志くんの手の動きを無理矢理真似してみたりして。
そして『滅』の演奏が終わると、いったん暗幕が下がりました。

 

そして後半。
まず『憶』のインストゥルメンタル版みたいな曲が続いて、曲が少し盛り上がるたびに『お、演奏開始か?』と客席が沸いてました。
でもそれは違かったりして…といった感じで、そんなフェイントかけられてるような状態がしばらく続きました。

そして一志くんの登場で曲は『憶』に。
一志くんの後ろから光っていたライトが光の筋をたくさん出していて、まるで後光が差しているようでした。
思わず拝みそうになるぐらい(笑)

 

一志: 「今、俺達5人がここに立つことができているのは、みんなが帰ってきてくれたお陰です。ありがとう。」
ファン: 拍手
一志: 「ここで以前、Kagrra,がメジャー1年生としての渋公ワンマンをしてね…。(今日は)まぁ、どうなることかと思いましたが、みんなの顔見たらちょっと安心しました。まだ調子の悪い子もいるかもしれないけど、ほんと無理しないでね。ほんとに具合が悪くなったら近くのスタッフに声をかけてください。でも今日せっかくこの日にね、この渋谷公会堂でみんなと一緒に1分1秒でも長くいたいから、俺達はまだまだやります。」
ファン: 拍手
一志: 「渋公いけますかー?!」
ファン: 「イエー!!」
一志: 「まだまだまだまだいくぜー!!」
ファン: 「イエー!!」
一志: 「いけますかー?!」

 

一志くんが扇子を掲げると、客席も一斉に扇子が開かれました。
そして曲は『恋綴魂』に。
渋公みたいなホールになると、扇子も周りの人にぶつかることってないんですね。
ちょっと気持ちよく舞えました…(笑)
そしてそのまま『幻惑の情景』になり、しっとりした雰囲気になったところで、またまたMC。

 

一志: 「みんな、この渋谷公会堂に来てくれてほんとにどうもありがとう。」
ファン: 拍手
一志: 「いろいろね、ちょっと事情があって今日はあと2曲しかできません。」
ファン: 「えー?!」
一志: 「だけどその2曲をね、この俺達5人と、そしてみんなで今日最高だったと思える2曲にしていこう。いいか?」
ファン: 「…はーい!」(いきなり訊かれたので、ちょっと間が空く)
一志: 「おい聞こえてるか?」
ファン: 「はーい!」
一志: 「生きてますか?」
ファン: 「はーい!!」
一志: 「全員で2曲(なんて言ってたか不明)…『愁』」

 

そして静かに始まった『愁』。
間奏が終わって、”指を絡め離さないまま 永久に生きて 風に”と一志くんが歌った後に”抱かれ…愛は”と続けるファン。
そして『~夢イズル地~』になり

一志: 「最後!これで最後の曲。全部でかかってこいよ!」

と一志くんが言ったとたん、パアアァァンッとキャノン砲から銀テープが噴出しました。
それをファンがみんな掴んで振っいたので、すごいキラキラして綺麗な光景でした。
ステージから見たらもっと綺麗だったかもしれません。
そして「どうもありがとう!」という一志くんの一言で演奏終了。

 

さっそくアンコール。
けっこう長い間コールしてた気がしてたんですけど、今回はすごい1つにまとまっていたような気がしました。
途中で声が途切れちゃったり、掛け声変わってたりとか毎回おなじみの変化はあったのですが、最後はみんな一丸となってメンバーを呼んでいたと思います。
そして、メンバーがやっと登場。
新衣装に着替えてました。

 

一志: 「ほんとに、渋公が閉まる1秒前までここにいようかなと思う。」
ファン: 「キャー!!」
一志: 「…」(歓声が止まなくて、一志くんが何て言っていたかは不明)
一志: 「おい!いいか?もー何を言おうとしたんだよ俺は(笑)」
ファン: 「一志ー!!」
一志: 「今年メジャーデビュー1年目。そして今日、2004年Kagrra,のワンマン最後の日。とりあえずちょっとした…ちょっとしたじゃないけどね(笑)ハプニングがあったけどここで最後、みんなの笑顔が見れて良かったと思います。ありがとう。」
ファン: 「キャー!!」拍手
一志: 「やっぱね、Kagrra,とKagrra,ファンはこうじゃなくちゃな!」
ファン: 「キャー!!」
一志: 「俺たちの今着てる新衣装。」
ファン: 「おー!」拍手
一志: 「みんな知ってると思いますけど、2005年2月2日!ニューシングル発売します!」
ファン: 拍手
一志: 「最近僕らのことを知った人。そして昔から僕らのことを応援してくれた人。もう1度この曲を聴いて欲しいと思い発売することにしました。聴いてください。『沙羅双樹の子護唄』」

 

インディーズ時代にリリースしたアルバム『桜』に収録された、楽曲『沙羅双樹の子護唄』が演奏されました。
来年の2月にシングルカットしてリリースするということで、『桜』を持っていない人でも聴くことができると思います。
この日のライブではファンは席から立ったまま、ただじっとステージを見つめて聴き入ってました。

 

一志: 「デビューして今年1年、僕たちはこれからもずっと走り続けて…まぁリリースもたくさんあったしね。ツアーもやって。ほんとね、この5人だとできないことなんてないんだなって、すごく実感できた年でした。そして、やっぱりどんなアクシデントがあっても、トラブルがあっても、俺達5人がKagrra,であり続けるためには、やっぱりみんなの存在がすごく大きいなと改めて思いました。ありがとう。」
ファン: 拍手
一志: 「Kagrra,の最後の曲は、やっぱりみんなと一緒にね、歌いたいと思います。『桜舞い散るあの丘で』」

 

という紹介で演奏された、『桜舞い散るあの丘で』。ファン全員で合唱するのが毎回のお決まりですが、今回もまた全員でぴったり息の合った合唱をすることができたと思います。

 

一志: 「どうもありがとう!」
ファン: 歓声
一志: 「今日はね、いろんなことあったけど今までよりますます俺達とみんなの絆が深まったと思います。」
ファン: 拍手
一志: 「今日、今年最後のワンマンなのでメンバー1人1人から…」

 

と一志くんに促されて、女雅らんが前に出てきました。

 

女雅: 「今日はね、ちょっといろいろハプニングがありましたけれども、こうやって笑顔で終われてよかったです!」
ファン: 拍手
女雅: 「ちょっとね、いま桜舞い散る~やっててちょっと思ったんだけどさ、なんだろ?一緒に歌うことってさ、実はすごい簡単なことなんだけど、すごい難しいことなんだと痛感いたしました。あ、今日カリスマじゃないから!今日女雅としてね…(歓声で聞こえない)ありがとうございました!」
ファン: 「女雅ー!!」すごい歓声

 

その後、次々とメンバーからの挨拶がありました。

 

白水: 「今日はほんとうにありがとう!いろいろとあったけど、曲数もいつもより少ないんですけどとにかく来年もKagrra,に期待してください。今日はほんとうにありがとうございました。」

楓弥: 「今日はありがとうございました。」(その後なんて言ってたか不明。歓声で聞こえず…)

真: 「ほんとにね、ありがとうございました。昨日ですね、渋公の夢見まして。なんか客席に50人ぐらいしかいなくって(笑)」
ファン: 「?」
真: 「まぁなんとかね始まってみたら、みんな来てくれて。ツアーもねぇ、来てくれたらなぁと思ってますけど(笑)」
ファン: 笑
真: 「みなさん、アンコールとかしてくれますけど今日のは今まででいちばん持続してたっしょ?」
ファン: 笑 拍手
真: 「いつもはねぇ、出ては消え…出ては消え…ねぇ(笑)これも”災い転じて福となす”かなって…」

ファン: 「おー!!」拍手
一志: 「ほんとにね、今日はどうもありがとう!そして、最後の最後になりましたがここで、1つ2つ報告があります。」
ファン: 拍手
一志: 「来年の3月3日、今年はねちょっと濃いのやろうと思って東京キネマ倶楽部でやろうと思ってます。」
ファン: 「きゃー!!」
一志: 「そして4月!4月、全国ツアー決定しました!」
ファン: 「ぎゃー!!!」
一志: 「みんなの所に行くから!待っててください。ちなみに4月14日がね、東京ファイナルでSHIBUYA-AXです。是非見に来てください。今年はね、あと2本Kagrra,としては珍しくイベントに参加します。そちらにも来てください。」
ファン: 拍手
一志: 「今日はほんとにこんなにたくさんのみんなの声援と力と勇気をもらって、最後、笑って終わることができて、ほんとに俺達幸せだなと思います。ありがとう。」
ファン: 拍手
一志: 「じゃぁそろそろこれで〆ますか!」

 

一志くんはそう言って最後の締めの準備に入ったのですが、そこでピンとわかるファンとわからないファンが…。
そこで一志くんが軽く説明をしてたのですが、そんな彼を他メンバーがチャカしたりしてました。

 

一志: 「はい、ちゃんと最後締めるぞ!今年はね、ほんとにどうもありがとう。来年からも、俺達5人と一緒に進んでいけたら最高だなと思ってます。ほんとに今日はみんな集まってくれてどうもありがとう!」

 

そして、最後はきちっと一本締めで終わりました。

 

SET LIST >>
1.あまふらせたんまいな
2.月下想葬

※ここでトラブル発生、ライブ一時中断※

3.葬
4.鵺の哭く頃、、、
5.妖祭
6.滅

※ここで前半終了、暗幕※

7.憶

– – MC – –

8.恋綴魂
9.幻惑の情景

– – MC – –

10.愁
11.~夢イズル地~

– – MC – –

EN1.沙羅双樹の子護唄
EN2.桜舞い散るあの丘で


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